「天位の型」の鍛錬で解説したように、物事の状態をわける階位区分の中で、「半・中・地」などを総称して「地位」と呼ぶ事にし、これら各語に含まれている語意の「中途」・「枢要(すうよう)」・「素地(そち)」などと言う意義に基づいて創られた型がいわゆる「地位の型」である。 １．足技を総合的にまとめて、鍛錬の中期段階で行えるようにした型 「地位の型」は足技に必要な各種の術技を集約して、段階的に次の肘技の鍛錬につながるようにした基本型である。 また「天位の型」と同じように、左右いずれを主体にしても両様に術技の鍛錬ができるようになっているから、基本型を鍛錬する意欲がたけなわになる中期の段階で行う上に最適の型である。 したがって、その型自体の特色や特徴をわきまえると同時に、それを通じて基本技の充実を図るように演錬しなければならない。 この型は三人ないし、四人の相手に対応して展開するようにできているから、前・後・左・右の想定された相手の動作に配慮し、それに応じられるようにしなければならない。 |
| 監修：成川哲夫 演武：木村 祥 （画像をダブルクリックすると全画面で表示します） |
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